日本代表を含め、32チームが出場するFIFAワールドカップ2018 ロシア大会。
次々回にあたる2026年大会は出場枠が16増え、48チームの出場となることが決まっています。
また、新たに、2022年のカタール大会から前倒しして48チームに拡大するという案も報道されています。
そこで今回は!
この前編と次回の後編の2つの記事に分けて、
仮にロシア大会のシード決定時と同じFIFAランキングだったら 出場枠が48ヶ国になるとワールドカップはどう変わるのか を調べていきたいと思います!
(写真=2017年10月に日本代表を敗戦寸前まで追い込んだハイチ代表。FIFAランキングを当てはめると、出場枠が48ヶ国に増えればW杯出場は十分射程圏内になります。)
よく印象として語られるのは、「出場国が増えると大会の質が低下する」という声。
でも、それって真実なのでしょうか。
あるいは、出場枠が増えることで恩恵を受けるのはどういったチームなのでしょうか。
そして、グループステージが現状の「4チーム中2チームがラウンド16に進出」から「3チーム中2チームがラウンド32に進出」に変わとしたら、本当に日本代表は決勝トーナメントに進出しやすくなるのでしょうか。
こうした疑問の真否を、出場国の顔ぶれや本大会のグループ分けなどをシミュレーションしながら考えてまいります。
もちろん、FIFAが実際にどのような決定に至るのかは現時点では不明ですし、それによってこの想定は大きく左右されますが、結論としては、
「案外、大会の質が低下するとは言い切れない」
「今のままだと日本代表にとっては全然有利にはならない」
「決勝トーナメントに進出するのは、従来のルールより一段劣るベスト32でも難しい」
というハードなものになりましたので、
まずは出場枠やプレーオフにフォーカスした前編から、じっくりお楽しみいただければ幸いです^-^
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- 1 48ヶ国でワールドカップが開催される場合の、出場国のシミュレーション! …をする前に、仮定条件を
- 2 出場枠が48ヶ国になると、ワールドカップ出場国はこうなる!
- 3 大陸間プレーオフで争わる最後の2枠。出場国はこうなる!
- まとめ:今後も情報が入りましたら随時更新します!
1 48ヶ国でワールドカップが開催される場合の、出場国のシミュレーション! …をする前に、仮定条件を
この記事では、既に出場枠が48ヶ国になることが決まっている2026年大会を想定してまいります。
(もし2022年のカタール大会から48ヶ国制になったら、それはそれでまた考えるようにします^^; )
それに際し、もちろんまだ未決定ですがいくつか前提として仮定しておきたい材料がありますので、記載しておきますね^^
(1) 開催国の仮定
2026年大会の開催地は、カナダ・アメリカ合衆国・メキシコの3ヶ国共同開催。
他にはモロッコが手を挙げていました。
資金面、交通、スタジアムやトレーニング施設等のインフラなどを踏まえると北米3ヶ国共催になるんじゃないかなぁと私自身は勝手に想像していたので、これは順当な結果ですね。
(2) 各大陸の出場枠やシード順の仮定
UEFAやAFCなど各大陸の出場枠や大陸間プレーオフの大会ルールなどは、2018年5月時点で決まっている内容に準じます。
また、本大会のシード順・ポット順は2018年W杯ロシア大会と同じルールを踏襲すると仮定します。
(3) 本大会グループリーグの方式の仮定
48ヶ国が出場することになるといっても、グループリーグやそこから決勝トーナメントに勝ち上がるルールなどは特にまだ決まっていません。
大きく分けると、3チーム×16グループに分かれて各組上位2チームがラウンド32に進出する方式と、4チーム×12グループに分かれて各組上位2チーム+3位のうち成績上位の8チームががラウンド32に進出する方式が現状では有力のようです。
この記事では、イメージのしやすさと、先行で報道されている内容から、3チーム×16グループの方式になると仮定して進めてまいります。
このあたりは今後の報道で様々な内容が二転三転して伝えられるかもしれないので、あまりシビアにお考えにならず1つの案として捉えていただければと思います(^^;
(4) FIFAランキングの仮定
ロシア大会のシード順やポット順は、2017年10月のFIFAランキングに沿って割り振られているので、この記事での予選突破国やプレーオフ出場国、本大会のシミュレーションなども、全て2017年10月のFIFAランキングを準用していきます。
ということで、はっきり申しまして、FIFAランキングに全面的に依存したシミュレーションになります。
私自身、FIFAランキングが世界各国の力量を厳格に反映しているとは思っておりませんし、スイスやポーランドなどこの仕組みを活かして上手にランクを上げていったチームもありますが、実際の各チームの力関係を示す指標が他にありませんので、ご理解いただければ幸いです、
この方が、32ヶ国が出場する2018年ロシア大会との差がわかりやすいと思いますので(^^;
2 出場枠が48ヶ国になると、ワールドカップ出場国はこうなる!
それでは、以上の前提をした上で、2017年10月のFIFAランキングで『48ヶ国出場のワールドカップ in カナダ・アメリカ・メキシコ』の出場国をシミュレーションしていきましょう!
各大陸、線より上がワールドカップ本大会出場国、POと書いてあるのが大陸間プレーオフ出場国です。
ヨーロッパ【UEFA】
出場枠16 /55チーム
プレーオフ出場枠はなし
ドイツ
ポルトガル
ベルギー
ポーランド
フランス
スペイン
スイス
イングランド
ウェールズ
イタリア
クロアチア
デンマーク
オランダ
アイスランド
北アイルランド
スロヴァキア
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(次点、スウェーデン)
南米【CONMEBOL】
出場枠6 /10チーム
ブラジル
アルゼンチン
チリ
ペルー
コロンビア
ウルグアイ
----
POパラグアイ
北中米・カリブ海【CONCACAF】
出場枠6 /35チーム
メキシコ(開催国)
コスタリカ
アメリカ合衆国(開催国)
パナマ
ハイチ
----
POジャマイカ
POホンジュラス
トリニダード・トバゴ
キュラソー
カナダ(開催国)
アフリカ【CAF】
出場枠9 /54チーム
チュニジア
エジプト
セネガル
コンゴ民主共和国
ナイジェリア
カメルーン
モロッコ
ガーナ
ブルキナファソ
----
POコートジボワール
オセアニア【OFC】
出場枠1 /11チーム
ニュージーランド
----
POソロモン諸島
アジア【AFC】
出場枠8 /46チーム
イラン
オーストラリア
日本
中国
韓国
サウジアラビア
アラブ首長国連邦(UAE)
ウズベキスタン
----
POシリア
(参考)
その下に
イラク
カタール
レバノン
インド
…以上となります。
ロシア大会の出場権を逃している国では、
ウェールズ、イタリア、オランダ、北アイルランド、スロヴァキア、チリ、ハイチ、コンゴ民主共和国、カメルーン、ガーナ、ブルキナファソ、ニュージーランド、中国、UAE、ウズベキスタン
※開催国として、アメリカ、カナダも。
…が出場枠拡大の恩恵を受ける形となります。
実力的には、イタリア、オランダ、チリ、アメリカが加わっていたらロシア大会はもっとハードかつ魅力的な大会だったでしょうね。
一方、ランクだけで言えば、スウェーデン、セルビア、ロシアが押し出される格好に。
2018年3月に日本に勝ったウクライナも出場できません。
やはり、たとえ出場枠が増えたとしてもヨーロッパ勢にとって甘い予選でないことには変わりないようですね。
なお、もし2022年のワールドカップ カタール大会も48チームで行われるのだとすれば、開催国枠でカタールが本大会出場、「開催国を含めアジアは8チーム」ということで7位UAEまでの各チームも自動的に出場となります。
そして、プレー大陸間プレーオフに出場するのは、開催国が所属する大陸は2チームになるので、ウズベキスタンとシリアが大陸間プレーオフに回ります。
3 大陸間プレーオフで争わる最後の2枠。出場国はこうなる!
大陸間プレーオフを戦うのは、合計6チーム。
UEFAを除く5大陸の「次点チーム」と、開催国が所属する大陸からもう1チームが出られます。
そのうちFIFAランキング上位2チームがシードされプレーオフ決勝で待ち構え、残る4チームがノーシードとしてプレーオフ準決勝を戦うというのが現在予定されているレギュレーションです。
2026年大会がアメリカ・カナダ・メキシコの3ヶ国共催となったことを踏まえた上で、FIFAランキング順で大陸間プレーオフの組み合わせを見ると、
シード
30位 パラグアイ
49位 ジャマイカアンシード
64位 ホンジュラス
71位 コートジボワール
74位 シリア
153位 ソロモン諸島
となります。
FIFAランキングに準じると、この中でパラグアイとジャマイカが最後の出場権を掴むことになりますね!
強豪というイメージが残るコートジボワールですが、この方式でも残念ながらワールドカップ出場を逃すことになります。
これは意外でしたね。
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ということで、この後はワールドカップ本大会は48ヶ国出場になるとどういった展開になるのか載せていきたいところなのですが、
あいにくここまででかなりの文字数になってしまいましたので、続きは次回に掲載したいと思います^^
まとめ:今後も情報が入りましたら随時更新します!
以上、今回は2022年大会または2026年大会からワールドカップの出場枠が「48ヶ国」に増えるとワールドカップはどう変わるかについて、前編として、予選突破国の想定や大陸間プレーオフの展望をしてまいりました。
後編は、いよいよ「48チームのワールドカップ本大会」の展開をシミュレーションします!
もう既に、勝手にやった抽選会をもとにした検証を終えていまして、残念なことではありますが、
「日本代表にとっては、アジア予選を突破しやすくなること以外メリットは見えない(クジ運が良ければ別ですが)」という結論に達しました。
「出場枠が48ヶ国になると32チームが決勝トーナメントに進めるから日本も楽勝だ」
ついそんな風に考えがちですが、現行のルールを前提にすればそう考えるのは大間違いのようですので、その理由が気になる方々はぜひ次回の後編もご一読いただければと思っています!
★ 48チームが戦う本大会は、どのようなグループ分けになり、どんな展開になるのか。
後編をアップしました!
(この記事は、2018年5月の情報をもとに記載しております。また、直近のランキングルールや大会方式に依存した記事内容になっており、根本となるルールが変わる可能性も十分ありますので、最新の情報をお確かめくださいませ。)
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